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「ワッハマン」 全11巻 著・あさりよしとお

ギャグマンガだったものがいつの間にかシリアスなバトルマンガになっている。
週刊少年ジャンプを筆頭に多くの少年漫画で起こる現象である。
しかしそれらのほとんどは、人気を上げるためのてこ入れや、ギャグマンガとしてのネタ切れなどの理由からバトルマンガへの変化を遂げているように思う。
実際、バトルマンガへの転身が成功したマンガを見ても、初期と後期では矛盾が生じてる場合も多く、全体で一つの作品としてのまとまりをもつものはほぼ存在しないのではないだろうか(最もそれが良くも悪くも少年漫画というものではあるのだが)。

しかしながら最初からギャグマンガからバトルマンガになる事を計算づくで始め、前半のギャグパートが後半のシリアスパートの殺伐さをより強調し、作品の完成度を驚異的に高めることに成功した作品が存在する。
その奇跡の作品こそが「ワッハマン」である!
一万年前アトランティスで最強の金属オリハルコンを使って生み出された不死身のヒーロー、ワッハマン。
そして現在、一万年の時を経て目覚めたワッハマンであったが、「敵」である何者かを倒さねばならないという記憶以外の全てを失っていた。
ワッハマンのスーパーパワーと、天然ボケが織り成すどたばたコメディ。
だった、少なくとも初期は。
実際、ワッハマンの宿敵たるパパと、その刺客レミィが登場しても、そのへっぽこコメディ色は保たれたままだった。
しかし第二の刺客イシュタルの登場から、じょじょに雰囲気が変わっていく。
そしてワッハマンを追い詰めるために起こる数々の死、裏切りの連続。
愛する人を機械として甦らせようとした老科学者インガーと、彼の作ったゲルダ、そして純粋無垢な刺客オシリスの悲劇。
驚愕のイシュタルの正体。
重苦しい雰囲気が初期のへっぽこ具合があることでさらに強調されている。
ことにイシュタルの正体は、判明してみるとそれまでに散々(ギャグだったころから既に)複線が張られていたことに驚くはずだ。

そしてうやむやな部分を残したままパパとワッハマンの決着はつき、不死身のワッハマンだけが残される。

そのハッピーエンドともバッドエンドとも取れるラストは、相互に影響を与えたエヴァンゲリオン(あさり先生はイシュタルやオシリスのデザインを評価され、使徒のデザインを担当している)のラストに対するあさり先生の回答とも取れるのではないだろうか。


少なくとも自分は全編を通してのナガレの見事さ、風呂敷の畳み方の凄さに関しては日本マンガ史上でもトップクラスであると思っている。


また終盤の怒濤の展開から霞みがちであるが、初期のコメディ時も、あさり先生らしい豊富な知識に裏打ちされたブラックギャグマンガとして出色の出来である。


デザインの面から見ても、前述の使徒のベースとなったイシュタルとオシリスはもちろん、骸骨をモチーフとし、表情が変わらず、セリフも一切ない(でも他のキャラには伝わる)主役のワッハマンも、彼の本質が掴みづらくなることで物語に深みを与えることに成功している好デザインといえよう。



あ、あと初期はレミィとルミちゃんの二大ロリキャラ(少なくとも外見上は)のお色気シーンも無駄に盛りだくさんなのでそういうご趣味の方も。
そうでない方も中盤からはナイスバディのオシリスがお色気を担当するぞ!


ぜひ一巻から最終十一巻まで一気に読んだ上で評価していただきたい傑作「ワッハマン」は現在絶賛絶版中(涙)


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ネタなんだかマジなんだか解らない、馬鹿格好良いマンガやらメタルやらを好みます。

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