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「フランケンふらん」3巻 木々津克久

相も変らぬ表紙詐欺具合が素晴らしいメディカル・スプラッター・コメディマンガの3巻。


これまで同様、人の本能もドス黒い欲望もエゴも認めたうえで、我々のモラルや倫理観などはあくまで思想の一つでしかないと言わんばかりの独自の価値観と、科学と理屈に特化した目線の主人公で描かれる世界観は、読者になにかしら考えさせるものがあるのではないか。


今回の巻に収録されたエピソードは比較的読みやすいものが多いように感じたが、それは自分がグロ描写に慣れてきたのもあると思うが、もう一つの理由として、当初のエピソードに比べ悪い奴・酷い奴が酷い目に合うという因果応報的な話が増えているからだろう。
今回後味が悪い話は、後日談での悲劇を想像してしまうEp.21「ATTEMPTED SUICIDE」ぐらいで、その他の話の被害者はほとんど自業自得だと思ったのだが。
まあそれもふらんの異常なまでの生命尊重主義、命あったものでも死んだら物体、どんな状態でも生きてさえいれば良しとする価値観を共感はせずとも、理解ぐらいはして初めて受け入れられるものかもしれない。


それから今回表紙で麗しい肢体を晒しているアドレアさんや、2巻の最終話から登場したヴェロニカなどのサブキャラの充実が目立った。
ヴェロニカはあれだけ酷い目に合わされているのにお姉ちゃん好き過ぎるだろう。
吊るされて放置されてたのに真っ先にふらんに駆け寄ったり。
博士以外身内もいなかった彼女にとっては大事な家族という認識なんだろう。
それに博士とはぐれたと言っていたものの捨てられた可能性だってあるわけだし、それはふらんも同じなのだけど、彼女には家族がたくさんいたからな。
またヴェロニカが結構な常識人なため、突っ込み役としての沖田の存在意義が危うくなってきた。

ふらんと愉快な仲間たちの充実振りのためか、はたまた充実こそが結果なのかは不明だが、連載当初のゲストキャラこそが話の主役であり、ふらんは一種の舞台装置として機能していたような話しから、ふらんたちが話の中心にいるエピソードが増えてきたように思う。
正直1巻の時点では博士は概念のみの存在か、もう死んでるのではないかと思ってたが、だんだんと姿が見えてきつつあるし。


グロ描写などで読者を選ぶだろうが、基本のノリは手塚治虫、藤子不二夫(特にF)の(ブラックな)作品に近いノリなので、昔気質なマンガスキーも御一読願いたい作品だ。
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